東京市場予想Range
USD/JPY 116.20~117.50
EUR/JPY 128.50~130.00
GBP/JPY 184.20~185.70
AUD/JPY 75.30~76.20
●東京市場の見通し
本日のドル円は116円台後半を中心とした動意に乏しい展開が見込まれる。
昨日のドル円は、日本時間朝方シドニー市場で、本邦通貨当局による介入と思しきドル買いが観測され、高値117円70銭付近まで上昇するものの、本邦輸出企業など実需筋のドル売りが持ち込まれ、海外市場では一時116円40銭を割り込む場面も見られた。本日は、上下に大きく動いた後だけに市場内では様子見ムードが広がりやすいのではないであろうか。116円前半からは、本邦通貨当局による円売り介入が警戒され、ドルは売り込みづらい展開になりそうである。一方117円台では、ドルを売り遅れている向きや、引き続き本邦輸出勢を中心としたドル売り意欲も旺盛とのことから、上値も重くなるものと推測される。9月2日現在のIMMポジションが約5万枚ドル売り超になっていることが明らかになった。先週末、昨日の円売り介入によって、ドル買い戻しの流れとなり、ドル売り円買いポジションは一部減少していると推測されるが、まだドルショートポジションはかなり残っていると予想され、通貨当局の円売り介入に対抗し、現レベルから積極的にドル売りを仕掛けてくる向きは多くはないであろう。従って、本日の東京市場はドルの上値は重いと認識しつつも、ドルを売るに売れない状況となるのかもしれない。
ユーロ円は129円前半を中心とした方向性に欠ける展開が予想される。
昨日のユーロ円は2週間ぶりの水準130.60円付近まで上昇した後、129円前半まで売られて取引を終了した。先週末から短期間で約5円反発したことから、130円台では利食い売りなどが先行した。本日は、ドル円が下げ渋る展開が予想され、ユーロ円はユーロストレート次第の値動きとなりそうである。ユーロドルは引き続き高値水準で揉み合いの様相となっており、直近高値1.1140付近を再度試す値動きとなるか注目が集ることになるであろう |