今週の見通し・円、上昇しやすく
今週の外国為替相場については円高予想が目立つ。堅調な国内株価を背景に、海外投資家が日本株の購入に伴い円を買うとの思惑があるなど円高要因が多いためだ。市場参加者の予想は1ドル=115円―119円程度に集まっている。
市場参加者の関心が内外の金利差から景況感に移ってきたことも円高が進みやすい要因。これまで高金利通貨に流れていた投資家の資金が、円に向かうとの見方も出ている。
9月1日にはスノー米財務長官が塩川正十郎財務相らと相次ぎ会談する。スノー長官は為替介入に批判的な見解を重ねて示しているだけに、「政府・日銀は円売り介入に動きにくい」との思惑から、さらに円高が加速する展開を予想する声もある。
[8月31日/日本経済新聞 朝刊] |